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ミラノを経てパリへ:アート写真「1/8の瞬間」の誕生
マンハッタンにスタジオを構えてからしばらく、再びの転機を迎える。本当に撮りたい写真を追い求め、ファッション写真を学び直しに一時期ミラノへ。その中で生まれたのが、ダンサーの動きをシャッタースピード1/8秒で捉えた「1/8の瞬間」。この作品は、動きの中に潜む一瞬のエネルギーを鮮やかに映し出し、いまなお世界的な評価を受け続けている。「1/8の瞬間」における被写体のエネルギーは、内側から溢れ出る生命力そのもの(このシリーズの詳細は次号にて掘り下げる)。
その後、37歳の時にパリに拠点を移転。パリの写真家Brassaiに憧れ、毎日夜になると白黒フィルムを入れたニコンカメラを片手にパリ中を歩き回ったという。フランスはもちろん、イタリア、ベルギーやスペイン、スイスなどアートの本場ヨーロッパを中心に精力的に「1/8の瞬間」の写真展を開催した。
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