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ニューヨーク、時代を生み出す空気:自身のスタジオ設立
アメリカVOGUE撮影のテストポライド
(左 VOGUEのディレクター)
ニューヨークに降り立った堀口氏は、英語をほとんど話せない中で挑戦を続け、米国広告写真家ジェリー・フリードマンをはじめとする名だたる写真家たちのアシスタントを務め、経験を積んでいった。
ニューヨークで初めてのファッション写真
その後、ファッションカメラマンLes Goldbergのスタジオではスタジオマネージャーとして働きながら、ビリー・ジョエルの妻クリスティ・ブリンクリーやロッド・スチュワートの妻ケリー・エンバーグといったスーパーモデルやハリウッドスターの撮影に携わったという。
借りたスペースを
友人達とスタジオへと改造
暗室の水道工事
工事後
約1600sqft
そして28歳、マンハッタン153 WEST 27th Streetに念願の堀口マモル写真スタジオを設立。ニューヨークの中心地に自らの拠点を構えたその瞬間は、
彼の写真家人生にとって大きな節目となった。
自身のスタジオから撮影
エンパイアステートビルが見える
しばらく振りに得た休暇で訪れたプエルトリコ旅⾏では、予期せぬ体験に⾒舞われるが、そこで「⾃由の中で 創作活動をする喜び」を改めて実感。⾃⾝のスタジオを持つことを決意し、Les Goldberg のスタジオを退社。
先ず、昼間は写真の仕事、夜は日本レストランでチップ稼ぐ日々を送りながら、スタジオを持つのに必要な費用【1年半で2万ドル(当時のレートで約500万円)】を貯めた。そのレストランは、アンディ・ウォーホルをはじめとする時代を象徴する人物たちが常連として訪れる場所だったという。時代を生み出す空気感と活力に満ちたその環境は、堀口氏の中に深く刻み込まれただろう。
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